今週に入り、夏が戻ってきた様なむし暑さと雨ふりが続いています。夏の疲れが出る時分ですので十分注意をしながら毎日の自己管理をしてしっかりとした質の良い透析治療を行いましょう。それが、合併症予防にもそして長生きにもつながります。
さて、先日9月25日(日)午後1時30分開始で宇部市琴芝町の総合福祉会館で毎年この時期に開催されます「患者会代表・役員研修会」が開催されました。今日はそのご報告をいたします。今回の研修会の内容は2人の先生の講演が行われました。まず初めの講演は宇部のセントヒル病院の藤井善蔵透析センター長による演題『糖尿病合併症と透析療法』がありました。先生のお話では現在の透析導入原疾患として糖尿病性腎症が最も多い、そして他の原疾患に比べて非常に平均寿命が短いのが現実であること。また、糖尿病足病変が非常に危険であり糖尿病や透析患者は日頃から足裏や指周りに外傷や感染症(水虫)などないか十分に注意をする必要があるということでした。必ずお風呂上りには足の裏・指をチェックしなさいと言っておられました。
また2番目の講演は防府市” 縁小屋 ”の中村恒瑛先生(終活アドバイザー)のお話『 想いを伝えるエンディングノート 』がありました。中村先生のお話は「万一のときにどうしてほしい」ということは、従来、家族が一緒に暮らす中で自然と周りに伝わりましたが、現代は、少子高齢化や核家族など様々な理由により、家族の繋がりが薄れてきました。全国の透析患者も平均年齢が69歳となっています。1人生活の方も結構おられます。いざという時の為に備えて、家族や周りの人に伝えたいことをあらかじめ記録しておく事が大切であること。介護者が必要になったり、認知症になったりの老後、そしていずれは誰もが迎える最後(死)がきた時のためなどの終活に備えて家族や周囲に伝える自分の想いを準備しておく事を今出来るうちにやっておきましょうと話されていました。私も今年65歳になった1人暮らしです、子供や姉妹のためにもさっそくエンディングノートを準備しようと決意しました。皆さんも遺される家族の為、自分のためにも元気なうちにエンディングノートを準備しておきませんか。
山口県腎友会事務局 吉 村 隆