皆様こんにちは、山口県腎友会事務局の吉村です。長い期間ブログの投稿をお休みして誠に申し訳ありませんでした。
昨年の10月中旬の「ねんりんピックでの啓発活動」以来の投稿となります。昨年度は山口県腎友会の設立40周年の年で会員・家族、病院や企業そして関連団体等のご支援、ご協力を賜り無事に記念行事を行うことが出来ました。心からお礼申し上げます。しかし、顧みますれば全腎協の設立当時の全国の透析患者約1000人も今では32万人にまで膨れ上がり、毎年増え続けています。しかしながら残念なことに全腎協の会員は10万人を下回っている現状であります。何故でしょうか?設立当時の透析患者は命がけの生活を余儀なくされていました。慢性腎不全は透析治療をするか腎移植をしなければ生きることが出来なかったからです。しかし、当時の透析治療は全ての患者が受けることが出来ませんでした。というのは治療費が全額自己負担で月に20万円~30万円(当時のサラリーマン平均月収は15万円)を払い続けることが出来なければ諦めるしかなかったのです。つまり死を覚悟する状況にあったのです。また、いくらお金持ちであっても当時は人工腎臓の台数が不足していて透析治療を受ける患者が選ばれていた時期もありました。
そこで先人の患者たちが全国各地から集まり国に対して陳情や要請を命がけで「透析患者の命と暮らしを守る」運動をした結果、現在では殆どの患者が「いつでも どこでも だれでも」が医療費負担がなく透析を受け生きることが出来て、社会復帰も可能になったわけです。しかし、最近の患者さんは”透析治療が受けられるのは当たり前”のことだと思っているようです。でも少子高齢時代に入り国も社会保障費が莫大に増え続け、財政破たん抑制の為に医療費の負担増や福祉制度の切り離しを検討・実施し始めています。このままいくと医療・福祉は後退していき、また昔の時代に逆戻りするでしょう。ではどうすればよいのでしょうか?それは私たち自身が、1人でも多くの会員を募って患者会の組織強化を図らなければなりません。そして山積している問題を解決し、医療や福祉の制度が後退しないように常に重視してゆく必要があります。今年の第17回定期大会でもお願いしましたが、1人でも多くの患者さんにお声がけをして頂いて、病院の患者会組織を再生して頂きたいのです。執行部も会員の皆様が「患者会に入っていて良かったな」と感じる事業を優先し実施するために現在アンケート調査を集計・精査中です。調査結果は9月中旬に予定している役員研修会で報告したいと思います。最後になりますが、定期大会においてご報告させていただきましたが、平成28年、29年度の2年間で認定NPO法人取得申請をする為の寄付のお願いにご賛同頂きご支援をよろしくお願い致します。
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